「食べることは生きることだ」という言葉を何度か耳にしたことがある。
普段の生活でも、「楽じゃないけど、なんとかめしは食えてます」とか「この仕事がなくなったら、ごはんが食べられなくなっちゃうよ」なんてせりふを言ったり聞いたりする。
食べることは生きることと直結している。
中国ではそれがより顕著で、「ニーハオ」という一般的なあいさつの代わりに「チーファンラマ(ごはん食べた)?」と言うこともある。
私が通った上海の路地裏でも、昼時や夕飯時には、家の軒先や外で食事をしている姿を時々見かけた。
家族で楽しそうに食べている場合もあれば、何かに取りつかれたかのように黙々と食べている場合もある。
その姿は「食べることは生きること」そのものだった。
親子三代で座り込んでごはんを食べる。こんな姿は路地裏では珍しくない
小さな家でにぎやかに食事。子どもはいつも元気だ
おじいさんとおばあさんが孫と食事をしている。おばあさんは何に驚いていたのだろう
おばあさんが椅子に座って食事をし、猫が隣の椅子に静かにたたずんでいる。猫がおばあさんの食事を見守っているかのようだ
子どもにごはんを食べさせるお母さん。子どもは平然とこちらに目を向けた
こちらはおばあさんが孫にごはんを食べさせている。路地の隙間から差し込んだ光が2人を照らしていた