きのうの仕事帰りに、いつもの松乃木大明神へ行った。
近畿地方がきのう梅雨入りし、西成も雨がしとしとと降っていた。
松乃木大明神の境内に入って、真っ先に見たのが祠の屋根の上だった。
少し前の雨の日に、そこで西一が雨宿りをしていた。
きのうも前回とほとんど同じ場所にいた。
「そこでの居眠りに味をしめたな。雨の日は屋根の上でってところか」と思いながら、そっと近づいた。
おとといの夜、中村食堂を出たあと、松乃木大明神へ行った。
境内には明かりがともっておらず、薄暗かった。
鳥居をくぐって薬師如来の祠を見ると、にいやんがいた。
にいやんは眠そうにしながらも目を開け、あたりを見回していた。
やがて境内に明かりがともり、にいやんは何かをじっと見つめていた。
その視線の先を見ると、よそ者の猫がいた。
その猫にも多少は慣れてきたのか、逃げ出すようなことはなく、猫の姿が見えなくなるとうとうとし始めた。
にいやんが見せた微妙な動きだった。
きょうは先週末からの疲れを引きずっている上、天気も思わしくなく、出かける気が起きなかった。
ということで、将棋の叡王戦第4局の中継を朝からずっと見ていた。
菅井八段は岡山県出身、というより現在も岡山県在住で、私の郷土の誇りだといえる。
きょうの対局は、午前中に千日手指し直しとなり、指し直し局も再び千日手となった。
再度の指し直しまで少し時間があったので、「郷土の誇りが頑張っているんだから、私もひと頑張りするか」と思った。
前置きが長くなったが、出かけたのは阪堺電車の新今宮駅前駅(正しくは駅ではなく停留場)だった。
なんとなく普通に撮ったのでは面白みがないと思い、モノクロで狙うことにした。
夜の新今宮駅前駅での短時間の撮影ながら、「こんな撮り方もありなんだな」という写真になった。
きのうの朝、出勤の途中で、松乃木大明神へ行った。
朝日が境内の西の方に差していた。
西一と母猫が、光を避けていたかと思うと光を浴び、光を浴びていたかと思うと光を避けていた。
この季節の光は強烈で、人だと日焼けが気になるところだが、猫にはその心配はいらないらしい。
朝のうちは光の中も快適なんだろう。
きょうの仕事帰りに、中村食堂へ行った。
先週末が実質的に休みなしだったので、あす1日だけの休みがいつもに増して貴重に思えた。
そこで、月末で苦しい懐事情ながら、中村食堂でゆっくりしたくなった。
しかし…。
料理や酒の流れを考えず、目に付いたもの、食べたいもの、飲みたいものを刹那的に頼んだところ、ちぐはぐな取り合わせになってしまった。
限られた予算での飲み食いだけに、流れを大切にしないといけないなと思った。
数日前、出勤の途中で職場に近いJAの畑を通ったとき、桃の木を見に行った。
小さな実が熟しつつあった。
この畑の桃は「稲田桃」という日本古来の品種だという。
その実は細長く見栄えがしないが、それが長い時の流れを感じさせる。
立派に実をつけている桃を見て、「畑は実りの夏だな」と思った。