いやはや…

けさのあべのハルカス方面

けさ、久しぶりに西成の高速道路の高架下へ行って、あべのハルカスを見上げた。

鮮やかな朝焼けを目にすることができた。

なんていうと、早朝からひと頑張りしたかのようだが、これには情けない事情がある。

 

きのうの夕方、夜勤の同僚と話をし、前日に京橋で飲んだと聞かされた。

そのとき「そういえば、最近、飲みに行っていないな」と思った。

で、飲むとただじゃ済まないなと思いながら、西成のなじみのカラオケ居酒屋へ行った。

そこでしこたま飲み…。

店を出て、松乃木大明神へ行き、境内の石に腰かけてひと休みしたところまでは記憶があるのだが…。

目が覚めたとき、普段と様子が違うのに気付いた。

私は境内でカメラバッグを枕にして眠っていた。

さすがにそのまま眠り続けるわけにはいかず、帰り道を歩き、途中で高速道路の高架下に寄って、あべのハルカスを見上げたというわけだ。

「いやはや…。俺って男は困ったもんだ」と思いながら、いつもの場所に三脚を立てた。

スタンバイしたのは、日の出の時刻(きょうは午前5時4分)の15分ほど前だった。普段だと遅きに失したとなるが、きょうは成り行きだから仕方ない

東の空に雲の帯が漂っていて、それが赤く染まり始めた。結果からいうと、遅きに失してはいなかった

あべのハルカスの背後にかかる雲の帯が鮮やかに染まった

日の出の時刻を少し過ぎたころ。雲の色が薄くなった。少し待てば第二幕がありそうだなと思ったが、それは自宅の布団の上でと、早めに引き揚げた

 

次から次へと

きのうの夕方、勤務先のマンションの屋上から見た積乱雲。雲が赤く染まっている

きのうの仕事が終わってから、勤務先のマンションの屋上に上がった。

狙いは虹。

怪しげな空で、虹がかかりそうな気配はあった。

しかし、虹からは何の音沙汰もなし。

それでも夕日と雲がタッグを組んでさまざまな表情を見せてくれ、次から次へと撮りたいものが現れて、屋上を右往左往しながら撮影した。

 

まずは六甲山方面から。

夕日がかなり上空にあったころ。六甲山やビル街がぼんやりとかすんでいた

夕日が雲の切れ間から顔を出し、静かに沈んでいった

六甲山の上空の雲が広く染まった

続いてあべのハルカス方面。

あべのハルカスの背後に積乱雲が見え、夏らしい光景となった

あべのハルカスの北のビル街が、夕日を浴びて輝いた

あべのハルカスの背後の雲が赤く染まった

最後は生駒山方面だ。

これは定点観測として、スマホで狙った。

屋上に上がって最初に見たのがこの光景だった。生駒山の上に漂う雲がカニの爪のように見えた

夕日が生駒山の山腹と麓の街を照らした

生駒山の上の雲が赤く染まった。日の入りとは反対の方角で、こんな光景が見られるとは思っていなかった

 

西一じゃないのか

きのうの夜、松乃木大明神に近い関帝廟にいた猫。赤い明かりがともっていた

きのうの仕事帰りにチン電を撮ったあと、いつものように松乃木大明神へ行った。

境内に猫の姿はなかった。

「この季節は仕方ないな」と思いながら、帰り道を歩き、近くの関帝廟に差し掛かったとき…。

 

廟の周りに立つ石柱の上で猫がうとうとしていた。

西一だと思い、「松乃木大明神よりこっちの方が涼しいのか。西一ならそれほど警戒もしないだろう」と三脚を立ててカメラを向けた。

画像を確認して驚いた。

西一は右耳がカットされているが、その猫がカットされていた耳は左だった。

「おまえは西一じゃないのか。耳のカットがないとわからないぞ」と思い、じっくり撮ろうとしたら逃げてしまった。

また近いうちに会えるだろう。

廟の明かりが消えて、本格的に眠りに落ちそうだったが

 

視点を変えると…

きのうの夕方、阪堺電車今池駅の近くを走るチン電

きのうの仕事帰りに西成まで戻り、地下鉄の駅を出て空を見上げたら、怪しげな状況だった。

夕日が差している部分があり、暗い雲がかかっている部分もあった。

「なんだか面白そうだな」と思い、阪堺電車今池駅に近いいつもの場所へ行った。

そこから見るいつもの空間は雲が厚く、少し北に目を向けるしかなかった。

視点を変えると、苦しいながらも思っていた以上の印象的な光景を目にすることができた。

苦しいのは、空間が狭くチン電が収まり切らないことだ。おまけにこの車両はブラインドが下りていて、窓を通して夕焼けを見ることができなかった

いつもカメラを向ける空間は、空がほとんど染まってくれなかった

 

せみ土砂降り

きのうの朝、勤務先のマンションで見かけたクマゼミ

梅雨明け前から猛暑が続いている。

梅雨が明けてから暑さは厳しさを増した。

夏本番そのものだ。

そんな季節の風物詩といえるのが、「シャーシャー」と鳴くクマゼミだ。

勤務先のマンションの玄関前にはクマゼミが大挙して飛来する。

きのうはこの夏一番といっていいほどの大合唱で、通りかかった人が「何だこれ。すごいね」と言っているのが聞こえた。

「せみ時雨」という言葉があるが、この時期、マンションに響き渡る声はそんな生易しいものではなく、「せみ土砂降り」というべき大音量だ。

木の枝にぶら下がるようにして鳴いていたクマゼミもいた

クマゼミの抜け殻も葉にしがみついていた

勤務先のマンションの玄関前。ここにいると、人と話をするのが難しいくらいだ

 

「土用の丑の日」なので

土用の丑の日」のきょう食べたうなぎ料理

きょうは「土用の丑の日」だ。

この日にはうなぎがつきものだ。

土用の丑の日なので、夕食はうなぎだなと思ったとき、真っ先に頭に浮かんだのがスーパー玉出だった。

きょうは間違いなくうなぎ弁当が並んでいるはずだし、かば焼きのうなぎのパックはこの日だけでなく毎日、売られている。

しかし、「それじゃ元気が出ないな」と思った。

 

次の候補はあそこしかない。

地下鉄の長田駅のそばにある「なか卯」だ。

ひと夏に一度は多少のぜいたくをして、なか卯でうなぎをと考えていた。

きょうをその一度にすることにした。

注文したのは「うな重(並)」(税込み950円)だった。うなぎのメニューの中では最も安い。うなぎには山椒を振りかけて食べた。柔らかくてうまかった。もう少しうなぎが大きければと思うが、ぜいたくはこのあたりが精いっぱいだ

きょうの夕方の「なか卯



寝苦しい朝だわ

きのうの朝、西成の木造アパートの前にいた猫

きのうの朝、西成の商店街の脇に立つ木造アパートの前を通ったとき、「この暑さの中で、姉妹の猫はどうしているんだろう」と思い、ちょっとのぞいてみた。

アパートの中に猫の姿はなく、玄関前の庭を見たら、姉妹のうちの小柄な猫が土の上で眠っていた。

そこは日陰で風通しもよさそうだったが、それでも暑いようで、猫は頻繁に姿勢を変えた。

その姿を見て、「寝苦しい朝だぜ」、もとい女の子だから「寝苦しい朝だわ」と言っているような気がした。

私が猫を見ていたのはほんの2分ほどだったが、その間に4、5回、姿勢を変えた