この駅は各駅停車の電車しか止まらないので、待ち時間が長くなる。
「ゆっくりと写真の確認でもするか」と思いながら駅のホームに行くと、レトロな木のベンチが長々と置かれていた。
なんだか昔の駅を見るようで、懐かしくなった。
そして、ふと見るとベンチの1つに看板が設置されていた。
これも昔ながらのホーロー看板で、「羽車ソース・トマトケチャップ」と書かれ、表面にさびが浮いていた。
「昔あった会社で、今はもうないんだろうな」と思って、スマホで調べてみた。
従業員70人という中小企業が頑張っていることを知り、ちょっとうれしくなった。
で、帰りに岸和田駅前のスーパー「ダイコー」に寄って、羽車ソースを探したところ、調味料の棚の一番下に並んでいた。
家に買い置きのソースがあるので買わなかったが、次にソースを買うときは迷わず羽車ソースを選びたい。
忠岡駅の下り線にあるベンチ。移動できるベンチのほかに据え付け型のベンチもある。ここに寝そべって昼寝をしたら気持ちいいだろうな
「羽車ソース・トマトケチャップ」のホーロー看板。時間の経過とともにさびが浮き、文字や図柄もかすれてくるところが味わい深い
ダイコーで売られていた羽車ソース。隣には全国ブランドであるカゴメソースが置かれていた。「頑張れ羽車」と心の中で応援した