中国写真館その30 上海蟹の季節到来!

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上海の秋を代表する味覚といえば「上海蟹」だ。

私たち日本人からすると、特にどうということのない蟹に見えるが、上海の人たちにとっては、この季節に一度は食べなくてはいけないものらしい。

上海に住んでいたころ、中国人の友人とレストラン街へ行き、1匹ずつ食べた。

すると友人が「これで今年もノルマが果たせた」といった意味の話をした。

上海蟹はそんな存在なのだろう。

 

上海蟹は日本での呼び名で、現地では「大閘蟹(ダージャーシエ)」「螃蟹(パンシエ)」あるいは上海の方言で「ドゥザッハ」と呼ばれる。

 

有名な産地である江蘇省の陽澄湖と太湖の上海蟹の漁が、9月23日に解禁となった。

本格的な上海蟹の季節の到来だ。

 

私は仕事の関係で、上海蟹とかなり深く関わった。

上海蟹の思い出は1回では書き切れないので、数回に分けてつづりたい。

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上海蟹は「チュウゴクモズクガニ」と呼ばれる種で、生きているときは泥のような色をしている。大きいものでも甲羅の幅が10センチ足らずと、日本人が好きなタラバガニやズワイガニと比べればかなり小さい

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シンプルに蒸して食べるのが最もおいしいとされる。蒸すと蟹は鮮やかな柿色に変わる

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上海蟹を使った料理で一二を争う人気の「カニ味噌豆腐」。私の大好物でもある