ここ数日、仕事帰りに大阪天満宮に寄っている。
目的は「三匹の黒猫」だ。
何度か撮った猫のほかに同じような黒猫が2匹いる。
親子のようでもあるし、兄弟のようでもある。
3匹の黒猫をできれば一緒に、それが難しければ別々でもいいから撮りたいと思って行っている。
何度か行って彼らのねぐらが神社の境内ではなく、細い道路を隔てた「星合茶寮」の周辺であることがわかった。
で、そこでひたすら猫を追いかけているのだが、ちらっと姿を見せることはあっても、近寄ろうとするとすぐに逃げてしまう。
きょうも同じ状況で、「あした餌を持って出直すしかないか」と思っていた。
ところが、あたりが薄暗くなったころ、いつもの猫が私の前に現れて、「何度もご苦労なこったな。撮りたいんだろ。撮りたいんなら撮れよ」とばかりにポースをとった。
猫と心が通じた瞬間だと思った。
猫に聞くことができないので、何を思って私の前に現れたのかわからないが、猫ってやつは心憎いことをするものだ。