中国写真館その30 上海蟹の聖地「陽澄湖」

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夕焼けに染まる陽澄湖

上海の秋を彩る「上海蟹」。

その聖地は上海の西隣の江蘇省にある「陽澄湖」だとされる。

陽澄湖は古都・蘇州の北東に位置し、面積は約120平方キロ、日本で2番目に大きい湖である霞ケ浦の3分の2ほどの大きさだ。

 

私は陽澄湖へ2010年10月と13年10月に行き、上海蟹を食べまくり、関係者からさまざまな話を聞いた。

陽澄湖はのどかな雰囲気を残し、上海蟹はその豊かな自然の中で成長していた。

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陽澄湖では主に東岸で上海蟹の漁や養殖が行われている。湖は大平原の真っただ中にあり、周囲に山がないので、対岸は線のようにしか見えない

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湖で漁をする舟。水深が浅いので大型の船は通行できない

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陽澄湖で上海蟹を食べるなら、この「美食街」が一番だろう。多くの店が軒を並べ、どの店に入ろうかと悩むほどだ

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湖岸には上海蟹を売る店が並んでいる。「社巧根蟹船」という店に寄った

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店は湖の上に立っている。養殖用のかごの上には蟹がへばりついていた

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店主の社巧根さん。蟹を育てて10年余りというベテランだ

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奥さんの汪建英さんが蟹を糸で縛ってくれる。蟹があばれて傷つかないようにするためで、ほとんどの店でこうして販売している