きのうから職場が変わった。
といっても、グループ会社へ1カ月の期限付きでレンタルされただけだが。
中崎町の会社では夏場に仕事が少なくなるのが常で、人手が余り、出稼ぎに行かされたというのが実情だ。
新しい職場は、日本有数の歓楽街で、高級クラブや料亭がずらりと並ぶ「北新地」から歩いて5分ほどの場所にある。
北新地は私には縁遠い存在だが、せっかくだからと、けさ出勤前に寄ってみた。
その前にネットで北新地について調べた。
それによると、ここに新地が誕生したのは江戸時代の元禄年間で、やがて遊郭として知られるようになり、豪商や武家の遊興場として栄えた。
そんな歴史と現在まで続く華やかさを北新地は併せ持っている。
しかし、朝は見る影もなく、夜の街は夜に行くものだと痛感した。

新地のメーンストリートである新地本通り。この通りの南(写真の右側)は歓楽街の中心地だが、かつて流れていた曽根崎川が明治時代に埋め立てられてできた土地だ

夜の店の看板に青空は似合わない

朝の通りで忙しそうに立ち働いているのは、酒屋とおしぼりの業者くらいのものだ

エリアの一角に石畳があった。石で造られた四角の囲いは井戸の跡だろうか。遊郭だったころから続く石畳なら大変貴重だが