「キヌムスメ」の驚きのうまさ

中崎町の会社での野菜の販売は今も続いている。

最近、「キヌムスメ」という聞き慣れない品種の米が店頭に並ぶようになった。

岸和田の山あいにある社長の畑の近所の人か、自分たちで食べるために栽培したものだという

昔ながらの紙の袋に入って、2キロ800円。

一般的なスーパーで売っている米と大差ない値段だ。

当初は売れ行きが芳しくなく、売れるのは11袋か2袋といったところだった。

 

10日ほど前、「家の米がなくなったことだし、1袋持って帰るか」と思い、自腹で買った。

私はこの米の味にそれほど期待していなかった。

キヌムスメは西日本を中心に栽培されている品種だという。

西日本の米の味は北陸や東北の米には及ばないと思っていた。

 

ところが、実際に食べてみると驚くようなうまさだった。

ふっくらもちもちで、これまでに買ったコシヒカリあきたこまちといったブランド米はなんだったんだと言いたくなるほどだった。

 

「こりゃ、お客さんにすすめない手はないな」と思い、先週の水曜日から、「このキヌムスメって米はおすすめですよ。本当においしいですよ」と言い続けた。

すると1人、また1人と買ってくれた。

土曜日には「この前買って食べたら、おいしくてびっくりしたわ。この米が2キロ800円だなんて。また買いに来たわよ」と言う女性まで現れた。

そして、この日は6袋売れて、事実上完売状態となり、商品があればさらに23袋は売れただろう。

 

私は商売の素人のようなものだが、お客さんにいいと思うものをすすめ、それを買ったお客さんが喜んでくれた。

商売の醍醐味の一端に触れられたような気がした。

イメージ 1
店頭に並んだ「キヌムスメ」。先週の土曜日は「精米」と「玄米」を売ったが、人気はやはり精米のほうだった
イメージ 2
キヌムスメの外観は普通の米と変わらない。うまさの秘密の1つは、精米してから時間がたっていないことにありそうだ
イメージ 3
炊き上がったごはん。真っ白でつやつやと光っている。私の炊飯器はあまり機能がよろしくないので、いい炊飯器で炊いたらどんなにうまいだろうと考えてしまう
イメージ 4
ごはんそのものがうまいと、へたなおかずはいらない。私の大好きなふりかけ「旅行の友」をかけるだけで、ちょっとしたごちそうになる