中国写真館その14 理髪は露天で

髪を切り、整えることを中国語で「理髪」といい、それをする店を「理髪店」という。
上海の路地裏を歩いていると、露天の理髪店を時々見かける。
職人がバリカンやはさみ、鏡、椅子などを持参して、屋外で店を開いている。
それぞれの職人に「縄張り」があるようで、店を開く場所は決まっている。
 
私はそんな店が好きで、よく髪を切ってもらっていた。
髪を切りそろえてもらうだけで、頭も洗わず、ひげもそらないので、理髪は10分程度で終わってしまう。
値段はたいてい5元(約60円)だ。
短い時間と安い値段で髪を切り、おやじさんと世間話をする。
「ああ、俺は中国で暮らしているんだなあ」と感じるのは、そんなときだった。
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この職人は自宅の前で店を開いている。ちゃんと順番待ちの人もいる
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夜は裸電球1つで営業する。職人の腕は確かだが、流行の髪形を期待してはいけない
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ひげをそるために熱いタオルを顔にかけている。なんでもない光景だが、ばったり出くわすと、ぎょっとする
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取り壊しが進む路地裏で営業する理髪店。中国の人は商魂がたくましい
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これは店ではなく、父親が息子の髪を切っているところだ。路地裏を歩いていると、たまにこんな光景を見かけることがある