きょう、仕事帰りに地下鉄の日本橋駅で電車を降りて、中国の食品を売っている店に寄った。
そこで「あっ、これ中国でよく食べたな」という商品を見かけ思わず購入した。
それは「瓜子」だ。
主にヒマワリの種を材料にして、殻ごろ炒って軽く味付けし、袋に詰めただけものだが、中国では老若男女に愛されるスナック菓子だ。
私は中国の友人にすすめられ何度も瓜子を食べた。
なんでもない種なのに、これを食べるのは意外に難しい。
中国の人はこれを歯でかじるようにして、器用に中身を取り出し、殻を捨てる。
昔は中国の駅の待合室といえば、あちこちに瓜子の殻が散乱していたものだ。
私は何度やってもうまく食べられず、友人に「どうだ、中国人にはかなわないだろう」と言われたこともあった。
きょうも買って帰った瓜子を食べたが、やはりうまくいかず、「中国で暮らしていたころと同じだ。懐かしいなあ」と思った。