「瓜子」で中国の暮らしを懐かしむ

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中国でよく食べた「瓜子」

きょう、仕事帰りに地下鉄の日本橋駅で電車を降りて、中国の食品を売っている店に寄った。

そこで「あっ、これ中国でよく食べたな」という商品を見かけ思わず購入した。

 

それは「瓜子」だ。

主にヒマワリの種を材料にして、殻ごろ炒って軽く味付けし、袋に詰めただけものだが、中国では老若男女に愛されるスナック菓子だ。

 

私は中国の友人にすすめられ何度も瓜子を食べた。

なんでもない種なのに、これを食べるのは意外に難しい。

中国の人はこれを歯でかじるようにして、器用に中身を取り出し、殻を捨てる。

昔は中国の駅の待合室といえば、あちこちに瓜子の殻が散乱していたものだ。

私は何度やってもうまく食べられず、友人に「どうだ、中国人にはかなわないだろう」と言われたこともあった。

 

きょうも買って帰った瓜子を食べたが、やはりうまくいかず、「中国で暮らしていたころと同じだ。懐かしいなあ」と思った。

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きょう買った商品。260グラム入りで、瓜子1つは1グラムにも満たないので、少なく見積もっても300個は入っているだろう。値段は税込み398円だった。ネットで調べたところ、中国では1袋10元(現在のレートで約170円)ちょっとで売られている。輸送費や関税を考えると、良心的な値段だといっていいだろう

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日本への輸出用のパッケージだと思われ、日本語と中国語が混在している。ちなみに中国語は「昔、昔」で始まり、瓜子の起源が記されている

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瓜子はこんな形をしている。長さは1センチ少々といったところだ

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殻をむくと中身が出てくる。中身は殻の半分以下の大きさだ。さまざまな香辛料で味付けされており、食べ出すと止まらなくなる