中国写真館その13 路地裏の「理髪店」

髪を切り、整えることを中国語で「理髪(リーファ)」という。
日本語と同じだ。
というより中国の言葉が日本に入ってきただけなのだろうが。
そして理髪をしてくれる店は、「理髪店(リーファティエン)」という。
これも日本語と同じだ。
 
経済発展の著しい上海では、カットだけで日本円換算で5000円を超える店がざらにあるという。
しかし、私が行っていたのは、いつも路地裏の理髪店だった。
おじさんやおばさんが1人でやっている店は、建物も古く、理髪の道具も年季の入ったものばかりで、私が幼いころ通った店にタイムスリップしたような感覚を味わえる。
おじさん、おばさんも気さくで、話をしているうちに髪がきれいに整ってしまう。
値段もたいていの店が5元(約80円)だった。
そんな店がいつまでも残っている上海であってほしい。
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私が上海に移り住んで最初に通った「理髪店」。再開発で店をたたむ直前に、おばさんに頼まれて日本からはさみを2本買って帰り渡した。今もそのはさみは使われているだろうか
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私が日本へ帰る直前まで通っていた理髪店。子どもがお母さんに抱かれて泣きながら髪を切ってもらう。世界共通の光景だろう
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上海の郊外の路地裏で見つけた理髪店。このまま博物館で保存したいような光景だ
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長江の河口に浮かぶ「長興島」の理髪店。バス停で待っていたとき、このおじさんに声を掛けられ、流れで店に入って写真を撮った