6本の煙突と夕焼け
私は通勤のため毎日のように南海電車に乗る。
この煙突は今年3月8日に、西側から朝日との絡みを撮った。
しかし、見栄えがするのは東側から見た煙突で、「いつかは東側から煙突と夕日との絡みを撮ろう」と狙っていた。
この季節は日の入りの方角が北に寄るため、夕日が煙突の後ろに沈むと思われた。
機は熟していた。
きょうは昨夜の雨で空気が洗われ、絶好のチャンスだと思った。
この機を逃すまいと、仕事が終わってから煙突のたもとに向かった。
その結果はというと、夕日との絡みは少し時期が早すぎたようだが、それを補って余りある強烈な夕焼けを拝むことができた。
煙突の後ろが雲の通り道になっていた。「うまくすると、雲が赤く染まるぞ」と期待を抱かせた
きょうは西の空に浮かぶ雲がすべて赤く染まった
夕焼けは短時間で色あせてしまった。夜に向かう空を眺めていると、祭りのあと、つわものどもが夢の跡といった気分になる