上海一の観光地である外灘は、上海の母なる川と呼ばれる黄浦江沿いにある。
その黄浦江の遊歩道から東の方を見ると、川の向こうに浦東新区の摩天楼が見える。
ここは上海というより中国の経済発展を象徴するエリアで、世界で2番目に高いビルである上海中心や、ロケット型のテレビ塔である東方明珠といった超高層建築が林立している。
私はここの朝と夕方が好きだ。
特に朝は空と摩天楼が刻々と姿を変える。
そんな姿を眺めていると、「人が生きているのと同じように風景も生きているんだな」と感じる。
日の出の時刻のかなり前に行くと、ビル群のライトアップが続いている。空は少し青みがかり、雲が紫に染まった(2016年8月14日撮影)
日の出が近づいたころ。この日は条件に恵まれ、赤く染まった雲が摩天楼を覆うように広がった(2016年10月30日撮影)
初日の出を撮りに行ったこともある。外灘の遊歩道の北端から見ると、こんな位置に日が昇る(2014年1月1日撮影)
夕方は空に青みが残っているころがいい。黄浦江の遊歩道から東を向けばこの風景が、西を向けば外灘の夜景が見られるので、夜も大勢の人出でにぎわう