中国写真館その28 黄浦江に架かる橋・南浦大橋

上海の母なる川「黄浦江」に架かる橋のうち市街地にあるのは、上流から盧浦大橋、南浦大橋、楊浦大橋の3つだ。

 

真ん中の南浦大橋は、上海の浦西と浦東を結ぶ交通の大動脈だといっていい。

主橋の全長は836メートルで、橋面は片側3車線の道路になっていて、1日平均の車の通行台数は約5万台といわれる。

高さ150メートルのHの形をした橋脚からワイヤーが伸び、鳥が羽を広げたような斜張橋になっている。

 

上海で暮らしていたとき、私は何度もこの橋を撮影した。

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浦西側から橋を見る。橋への取り付け道路はループ橋になっている。私は日本から上海に戻るとき、この橋を渡ると、「上海の暮らしがまた始まる」と実感していた(2011年8月19日撮影)

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南浦大橋は堂々とした姿で美しい(2011年6月9日撮影)

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橋面までエレベーターで上がれた時期もあった。橋脚上の「南浦大橋」の字は改革開放の父・鄧小平の筆によるものだ(2009年4月15日撮影)

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南浦大橋の浦東側から見た上海の市街地。バスの窓から撮影した。世界で2番目に高い超高層ビルである上海中心は当時、建設中だった(2014年3月3日撮影)

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人、自転車、電動バイクは橋を通行することができない。そのため橋の真下を通る形で渡し船が運航されている。船は橋の絶好のビューポイントになる(2011年6月9日撮影)