中国写真館その2 漢中盆地に咲く菜の花

中国の陝西省は古くから政治の表舞台となり、幾多の攻防が繰り広げられてきた。
省都である西安はかつてのシルクロードの起点で、日本人にもおなじみの町だ。
そんな陝西省の南西の端に「漢中盆地」がある。
前漢の初代皇帝となった劉邦がこの地に左遷され、この地で力を蓄えて天下を統一したのは有名な話だ。

そして、漢中盆地は中国有数の菜の花の名所として知られる。
その中心地である南鄭を2014年の春に訪ねた。
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南鄭には棚田が広がり、そこに菜の花が植えられている。中国内陸部の典型的な農村といった趣で、のどかな田園地帯だ。牛を使って田を耕しているおじさんがいた
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棚田の菜の花の上に赤い屋根、白い壁の家がぽつんと立っている。他のエリアではなかなか見られない光景だ
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菜の花の棚田を下から見上げる。まるで菜の花の海のようだ
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上から見下ろすと棚田の広がりがよくわかる
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少し奥まったところにある棚田。周りを林に囲まれている
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夕暮れ時に麓の商店で買い物をして帰る母と娘。このあと家で温かい夕食を作って食べるんだろうなと想像させる