中国の新型肺炎の深刻な影響

きのうの仕事帰り、地下鉄堺筋線日本橋駅で降りて用を済ませ、再び電車に乗ろうとしたとき、男女の2人組が大きな袋を下げて電車から降りてきた。

よく見ると、その袋の中身はほとんどがマスクだった。

急いでスマホを取り出し、後ろ姿を撮らせてもらった。

 

2人は中国人のようでもあるし、そうでないようでもあった。

しかし、中国で猛威を奮っている新型肺炎がなければ、こんなにマスクを買い込むことはなかっただろう。

 

数日前、中国の友人と久しぶりに話をした。

その友人は感染源である湖北省武漢の北西に位置する陝西省西安の郊外に実家がある。

電話は帰省中の実家からだった。

友人は「新型肺炎が怖くて外出できない。休み明けの仕事もどうなるかわからない」と嘆いていた。

 

その言葉を聞いてから、通勤で乗る南海電車の中を注意して見ると、中国人とおぼしき旅行者はみんなマスクをしている。

私が傍らで「コホッ」と小さく咳をしただけで、じろっとにらまれる。

神経質なくらい警戒していることがわかる。

 

2002年の年末から翌年にかけての中国のSARS騒動を私は体験していない。

しかし、私が中国で暮らしていたとき、日本人駐在員からその大変さを何度も聞かされた。

今回の新型肺炎もそれに匹敵するのではといわれている。

早く収束することを願う。

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マスクを大量にぶら下げて日本橋駅のホームを歩く2人