上海に橋は数あれど、最も迫力があるのは「東海大橋」だろう。
この橋は上海の南東の端に架かっており、東シナ海に浮かぶ洋山深水港に達している。
全長32.5キロという壮大な橋だ。
私はこの橋のたもとから何回か写真を撮り、日本を往復する飛行機の窓からも何度も見た。
しかし、橋を渡ったことがなかった。
橋は自家用車の通行が禁止されていて、通っているのは主に国際貨物を扱うトラックだ。
なんとか橋を渡る方法はないものかと調べたところ、地下鉄16号線の終着駅である滴水湖駅から「洋山専線」というバスが出ていることがわかった。
2014年8月5日、このバスに乗って東海大橋を渡った。
上海側から洋山深水港方面を見る。橋がきれいなカーブを描いているのがよくわかる
斜張橋に向かう坂から上海側を振り返る。カーブを曲がりきったあとは一直線に道が続く
上海側の海岸の近くには、風力発電の風車が数多く設置されている。中国は風力による発電容量が世界で最も多い国だ
橋を渡って行き着いた洋山深水港。島の西側は巨大なコンテナターミナルで、東側には昔の島の面影が残っている
