悪天の兆しが好機に

けさのあべのハルカス

きのうの夜、天気予報を見たら、きょうは雨模様という予想だった。

「そんな天気の日には、思わぬものが見られることがあるよな」と考え、けさ暗いうちに起きて外を見た。

意外なことに空には星が輝いていて、薄い雲がかかっているように見えた。

いい条件かもなと思い、冬の定番のポイントである天王寺動物園の南へ行き、あべのハルカスを見上げた。

 

東の空の雲は薄く、なかなか染まらなかった。

そうこうするうちに日の出の時刻が近づき、諦めの気持ちになりかけたころ…。

帯状の雲が流れてきて赤く染まった。

さらに…。

 

ぼこぼこした厚い雲が、あべのハルカスに襲いかかるように迫ってきた。

明らかに悪天の兆しだった。

その雲も赤く染まり、不気味で印象的な光景を見せてくれた。

悪天の兆しが好機になった朝だった。

スタンバイしたのは、日の出の時刻(きょうは午前7時6分)の30分ほど前だった。空の底のごく一部が赤く染まっていたが、雲はほとんど見られず、期待はできないなと思っていた

日の出の時刻の少し前。赤く染まった雲が、あべのハルカスに帯のようにかかった

赤い帯が幾重にも重なり、「雲もなかなかやるもんだな」と思いながらその動きを見ていた

雲の赤さが少し薄くなり、「これがフィナーレだ」と上空まで視野を広げた。しかし、雲の活躍はここからだった

厚めの雲が群れになって流れてきて、赤く染まった

赤い部分が下の方に移動し、「このあたりが潮時だな」と撮影を終了した。腹が減っていたので、朝めしを優先した