ふるさとの初日

けさ、雲間から姿を現した初日

2023年の元日だ。

3年ぶりに実家で年を越した。

ふるさとで迎える正月は、初日の出の撮影から始めることにしている。

 

実家から1キロほど離れたところに、いい撮影ポイントがある。

笹ヶ瀬川に架かる橋の上だ。

そこからだと、遠くの山に昇る初日を水と絡めて撮ることができる。

天気予報はまずまずで、「ふるさとの初日を拝もうじゃないか」と出かけたが…。

橋の上でスタンバイしたのは、日の出の時刻(きょうは午前7時11分)の35分ほど前だった。東の空の底を厚い雲が覆っていた。雲の切れ間は赤く染まっていたのだが…

やがて雲の切れ間もほとんどなくなり、「今年は無理だな」と思った

上空は厚い雲が晴れ、赤く染まった雲が浮かんだが、肝心なところには厚い雲が居座っていた

初日が昇ると思われる山の頂あたりが、うっすらと赤く染まった。「太陽のパワーで、雲の背後から姿を見てくれ」と願ったが、思いは届かず

日の出の時刻から30分余りが経過したころ、ようやく初日が雲間から顔を出した

初日が川面に光の筋を引いた。きょうは初日の出を見ることはできなかったが、初日を拝むことはできた