新しい年が明けた。
毎年、元旦はどこで初日の出を撮ろうかと考える。
今年は大阪府の最高峰である金剛山(山頂は奈良県にあるが)に昇る初日をと考えていた。
しかし、きのう京都丹後鉄道を撮りに行くとき、福知山線の電車の中から金剛山のあたりを見たら、淡路島方面から流れてきた厚い雲が帯のように連なっていた。
「こりゃだめだ」と思った。
そこで、初日の出の定義を自分なりに考え、「山や海といった自然の造形物から昇ればいいってもんじゃない。ビルの陰から出てきた朝日だって立派に初日だろう。水平線にしたって地平線したって、地球という球体の陰なんだから」ということにした。
前置きが長くなったが、きのうの京都丹後鉄道の撮影で、体力と金をそがれたため、初日の出の撮影は身近な場所でと割り切ることにした。
そこで向かったのが、あべのハルカスを見上げるポイントだった。
日本一ののっぽビルの陰から姿を現す初日は、それはそれで価値があると思った。