上海時代の同僚を追悼

きのうの夜、京都の友人と一杯やった。

店は友人の都合で地下鉄谷町線谷町九丁目駅に近い居酒屋にした。

年末恒例の忘年会という名目だが、今回は別の趣旨もあった。

それは上海時代の同僚の追悼だ。

 

私と京都の友人は上海で同じ中国企業に勤めていた。

そこに日本人の女性Mさんが入社してきた。

Mさんは偶然、友人と同じ高校の出身で、「世間は広いようで狭いというがその通りだな」と思った。

Mさんはムードメーカー的な存在で、友人や私を含め日本人スタッフや日本語ができる中国人スタッフでよく飲みに行った。

 

Mさんが病気で亡くなったという一報が届いたのは1カ月ほど前のことだった。

50歳を前にした早過ぎる死で、友人も私も衝撃を受けた。

遺族の連絡先はわかるはずもなく、わかったとしてもこんなご時世では弔いに行くこともままならない。

せめてもと友人と2人で酒を飲みながら在りし日のMさんをしのんだ。

f:id:sanchan60:20211219125103j:plain

極めて簡素に追悼の儀式を行った。友人と私、そしてMさんの分を合わせ生ビールを3杯注文し、Mさんが好きだった「ポテトフライ」をつまみにして献杯した。私も死を意識する年齢になり、命のはかなさをしみじみと感じた