おととい、さきしま半島の突端の町・御座を夕日の撮影ポイントにしようとバスに揺られて行った。
しかし、帰りの終バスの時刻が思いのほか早く、撮影は空振りに終わった。
それでもせっかくだからと、短時間ながら御座の街を撮影した。
街は過疎化が進んでいて空家が多かった。
中にはカラフルな空家もあって、往時は粋な街だったんだろうと思わせた。
緑にペイントされた板壁の家。このまま打ち捨てておくのはもったいない気がする
家の片隅に緑のリヤカーが置いてあった。この家の元の持ち主はよほど緑が好きだったんだろう
ピンクに塗られた家。この家も何かに再利用できないかと思うような趣がある
茶色い壁の「民宿さざ波」。漁港のすぐそばで、営業していたころは、さぞやおいしい料理が出されたことだろう
なんでもないトタン吹きの家なのだが、洋風のおしゃれな感じがする
閉店した商店の壁に掛かっていたホーローの看板。今では現金払いが当たり前だが、昔は掛けで買う人が多かったので、こんな看板を掛けたと思われる。たぶん「大漁の日にまとめて払うぜ」ってな漁師が多かったんだろう
打ち捨てられた井戸の手押しポンプ。植物のつるが絡まって枯れていて、時の流れを感じさせる
御座のバス停の近くにいた白い猫。街と自分の行く末を案じているように思うのは、私の感傷にすぎないのかもしれない