小さな公園の桜とちょっとした出会い

私が勤めている会社の近くに小さな公園が2つある。

1つは先日、胴吹き桜を撮った「済美公園」で、もう1つは商店街の脇にある「黒崎町公園」だ。

けさ少し早く家を出て、黒崎町公園に向かった。

お目当てはこの公園の桜(ソメイヨシノ)だった。

数日前に行ったときはちらほらといった状況だったので、まだ早いかなと思っていたが、桜はほぼ満開で春を満喫することができた。

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黒崎町公園には現在、6本のソメイヨシノがある。このうち西側にある3本は見頃を迎えている
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幹から直接花が咲く「胴吹き桜」も多くの花が肩を寄せ合っている
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朝は逆光になる桜もあり、太陽と花がいい取り合わせになる
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6本の桜のうちの1本がこれ。昨年切り倒されたようだ。台風21号の影響かもしれない
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この桜は幹が切られても花をつけている。「私は死んでなんかいません」とばかりに桜が意地を見せているような気がした
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東側にある2本のソメイヨシノは、これからが見頃といった状況だ

 

余談だが、私が公園にいるとき、ちょっとした出会いがあった。

1人のおばあさんが私を見て、「桜撮ってはるの」と声をかけてきた。

「はい、桜がきれいに咲いてますから」と返事をしたら、それからおばあさんはとうとうと話し続けた。

「私は雨の日以外は毎日この公園に来て掃除しとるんよ」

「桜は立派やな。こんなに寒いのに花を咲かせて。私もな、この桜から生きる力をもらうんや」

「お母さんを大切にせなあかんよ。親を大切にする人は、自分を大切にする人やからな」…

私は何度も「おばあちゃん、いいこと言うなあ」と相づちを打った。

聞けば私の母より1つ年上で、昭和8年生まれの御歳85だという。

母もそうだが、いや元気なこと元気なこと。

昭和一桁の衰えぬパワーを見せつけられた。