数日前の夜、中崎町商店街の脇にある黒崎町公園を通りかかり、ふと見るとイチョウが色づいていた。
公園には数本のイチョウの木が並んでいた。
きょうの昼休みに、そのイチョウを見に行った。
広場を取り囲むようにイチョウの木が並び、中央に最も大きい木が「この公園の主は俺だ」と言わんばかりにそそり立っている。
よく見るとイチョウは木によって色づきにばらつきがあり、黄色と緑がまだらになっている木も多い。
これはイチョウの個性なんだろうが、私にはイチョウが勝手気ままに振る舞っているように思えてならない。
人間でいえば「自然児」だ。
公園という人に造られた環境で、人に植えられたイチョウでも、いったんそこに根付けば振る舞いは思うがままだ。
「隣の木はもう色づいたか。俺はもう少し緑でいるか」「寒い、寒い。早く葉を落として冬の準備をしなくちゃ」、てんでに振る舞っているイチョウの声が聞こえるようだ。
黒崎町公園のイチョウ。広場中央の木の存在感は抜群だ
中央の木の下には落ち葉の黄色いじゅうたんが敷かれていた