晩秋から初冬の上海の街を彩る木といえばイチョウだろう。
日本の名所のような見事なイチョウ並木を見ることは難しいが、イチョウをめでられるスポットは各所にある。
2016年11月の中旬に、上海のど真ん中といえるエリアでイチョウを探した。
最初に行ったのは、上海の行政や文化の施設に囲まれた「人民広場」だった。
広場の北に立つ上海の市庁舎の前を「人民大道」がほぼ東西に延びている。
その道の両側にイチョウ並木がある。
この日は早朝に行ったので、落ち葉が残っている場所もあり、人も少なくてなかなか風情があった。
続いて、人民広場からそう遠くない「上海音楽庁(コンサートホール)」へ行った。
建物の南の広場にイチョウが植えられている。
イチョウは合わせて28本あり、南北方向に6列に並んでいる。
音楽とイチョウ、芸術の秋を感じさせる空間だった。