中国写真館その34 上海のど真ん中でイチョウをめでる

晩秋から初冬の上海の街を彩る木といえばイチョウだろう。

日本の名所のような見事なイチョウ並木を見ることは難しいが、イチョウをめでられるスポットは各所にある。

2016年11月の中旬に、上海のど真ん中といえるエリアでイチョウを探した。

 

最初に行ったのは、上海の行政や文化の施設に囲まれた「人民広場」だった。

広場の北に立つ上海の市庁舎の前を「人民大道」がほぼ東西に延びている。

その道の両側にイチョウ並木がある。

この日は早朝に行ったので、落ち葉が残っている場所もあり、人も少なくてなかなか風情があった。

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人民大道の北側のイチョウ並木

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周辺には公共施設がたくさんある。見上げる建物は「上海大劇院」だ

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朝の掃除前の歩道。夜の間に散ったイチョウの葉が歩道を彩っている

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歩道に散らばったイチョウの落ち葉。何でもない光景だが、黒いキャンバスにイチョウを描いたようにも見える

続いて、人民広場からそう遠くない「上海音楽庁(コンサートホール)」へ行った。

建物の南の広場にイチョウが植えられている。

イチョウは合わせて28本あり、南北方向に6列に並んでいる。

音楽とイチョウ、芸術の秋を感じさせる空間だった。

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上海音楽庁のイチョウ。見ごろの木もあれば、葉がまだ青い木もあった

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黄色く色づいた木の下には葉がたくさん落ちていた

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秋の恵みの1つである「ぎんなん」も落ちていた。これを拾いに来る人もいる

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上海音楽庁とイチョウ。上海の中心部にありながら、落ち着いたたたずまいを見せている