私にとって今年最後の連休が終わった。
しかし、連休のはっきりしない天気は終わらず、きょうも朝からどんよりとした雲が広がった。
風も強く、耳を澄ますと冬の足音が聞こえるような気がした。
「秋はどこへ行ったんだ」と、なんとなく気持ちがふさいだ。
それを癒やしてくれたのが、夕日だった。
仕事が終わり、いつもの道を歩きながら西の空に目を向けると、不気味な雲の下が赤く染まっているように見えた。
そうなると行く場所は一つしかない。
東大阪市役所22階の展望ロビーだ。
急ぎ足で市役所に向かい、展望ロビーに上がると、夕日が沈むところだった。
「赤い太陽を拝むのは久しぶりだな」と思いながら、西の空にカメラを向けた。