寒さなんかへっちゃらだい

きのう朝、西成の廃屋の窓にいた猫

きのうの朝、地下鉄の動物園前駅の近くにある柿の木が立つ空き地へ行った。

お目当ては空き地の脇の廃屋を根城にしている猫だった。

 

空き地のある路地に入ると、すぐに猫が走り去った。

お目当ての猫だった。

猫は空き地に入り、柿の木を登って、廃屋の2階の窓から私を見下ろした。

カメラを構える手がかじかんでいた私を尻目に、猫は「寒さなんかへっちゃらだい」と言わんばかりに元気だった。

空き地が見える場所に行き、こそこそと廃屋の窓を見た。猫が片方の目で私を見ていた。私に多少なりとも慣れてきたのか、きのうはここから少し近づいても逃げなかった