西成の柿と猫

柿の向こうの窓に座った猫

きのうの朝、少し時間があったので、地下鉄の動物園前駅の近くで猫を探した。

普段はほとんど通ることのない路地にキジトラの猫がいた。

私が近づくと一目散に逃げ、「初対面じゃなかなか撮れないな」と思いながら、猫の後を追った。

その一角は空き家が多く、猫は木を登って近くの家の窓に飛び移った。

その木は柿で、この季節でも実が少しだけ残っていた。

「西成にも柿の木があるんだな。柿と猫って山あいの村で見られそうな取り合わせじゃないか」と思いながら、猫を見上げた。