柿の実ひとつ

西成の路地裏に残っていた柿の実

数日前、出勤の途中で、地下鉄の動物園前駅に近い路地を歩いた。

とりあえずはと、少し前に初対面の猫を追いかけて見つけた柿の木を見に行った。

猫を撮ったときはぱらぱらと残っていた柿の実が、ひとつだけになっていた。

住宅が撤去されて荒れた空き地に立つ柿の木とぽつんと残った柿の実を見て、妙に悲しくなった。

荒れた空き地に立つ柿の木。「主(あるじ)がいなくなっても、枯れるわけにはいかないんだよ」と言っているような気がした