台風の置き土産

けさのあべのハルカス方面

台風14号近畿地方に近づき、遠ざかっていった。

昨夜、最も接近したのだろうが、想像していたような風と雨はなかった。

「大変なことが起こるかもな」と身構えていただけに、拍子抜けともいえる天気だった。

台風が予想進路の北寄りを進み、大阪からかなり離れたところを通過したためだろう。

自然現象なのだから、そんなこともある。

 

で、けさ早く起きて、外を見た。

台風一過の晴天とはいかないが、雲に切れ間があるように見えたので、いつもの高速道路の高架下へ行った。

雲は北からかなりの速さで流れてきていた。

切れ間があるように見えた雲は、空全体を覆い、朝焼けが期待できるような空ではなくなった。

「台風が通過した直後だから、こんなことは覚悟の上だ」と思いながら、空を眺めていると、あべのハルカスの壁面が朝日を受けて輝いた。

思わぬ光景が見られ、「これは台風の置き土産だな」と思った。

スタンバイしたのは日の出の時刻(きょうは午前5時44分)の25分ほど前だった。雲がわずかに赤く染まり、切れ間があるように見えたが…

あっという間に東の空全体が厚い雲に覆われた

朝日が雲の隙間から差して、あべのハルカスの南向きの壁面が淡い光を反射した

日の出の時刻を過ぎると、雲から青みが消え、あべのハルカスは刻々と表情を変えた