けさ、中秋の名月より丸い月を西成で撮った。
で、肝心の名月を撮る場所は、ずっと前から決めていた。
勤務先のマンションの屋上だ。
生駒の山から昇る月をめでることができる絶好のスポットだ。
しかし、天気が思わしくなかった。
きょうは昼すぎから曇り空になり、それが夕方まで続いた。
「丸い月はすでに撮ったし、真っすぐ帰ろうか」と思いもしたが、「いやいや、これ以上ないほど近くにいい場所があるんだから」と屋上へ向かった。
これが驚くべき結果をもたらした。
エレベーターから降りて東の空を見ると、丸く大きな虹がかかっていた。
屋上へ駆け上がって、カメラを向けた。
虹は生駒の山の真上にアーチを描いていた。
地上から立ち上がる半円状の虹を見たのは、生まれて初めてのような気がする。
広角レンズの画角が足りず、全体像を捉えられなかったのが残念でならない。
いやはや思いもかけない虹との遭遇だった。