愛染さんの夕焼け

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愛染さんの多宝塔と夕焼け

きのうの夜、天気予報を見たところ、きょうはまずまずの天気で、あすからまた崩れると出ていた。

「じゃ、夕焼けを撮りに行くか」と思ったが、ぴったりとした場所が思い浮かばなかった。

いろいろと考えを巡らし、少し前に上町断層を撮りに行った大江神社の周辺からなら夕景が撮れるんじゃないかと思った。

その辺りはまとめて「夕陽丘(ゆうひがおか)」と呼ばれているので、夕日が見られないわけがないと思っていた。

ところが…。

 

期待していた大江神社は午後5時で閉門、その脇の愛染坂(あいぜんざか)を上っても、見えるのは建物ばかりだった。

昔は高い建物がなく、夕日がよく見えたんだろうが。

 

結局、台地の上を右往左往して、なんとか夕焼けと絡められそうだったのが、「愛染(あいぜん)さん」の呼称で親しまれる「愛染堂勝鬘院(あいぜんどうしょうまんいん)」の多宝塔だった。

愛染さんも午後5時閉門で、外から撮るしかなく、上は電線、下は門に邪魔され、同じ場所から同じ撮り方をするしかなかった。

夕焼け自体は思った以上の染まり方で、それだけが救いだった。

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雲が染まり始めたのは、日の入りの時刻(きょうは午後7時1分)のころだった。外からだと、多宝塔の上部しか見えなかった

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まずは明るくはっきりとした雲が染まった

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その後、薄い雲も徐々に染まってきた

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きょうの夕焼けは終わりが明確だった。急速に雲の色があせ、「もう帰んな」と言われているような気がした