夏もあけぼの

平安時代を代表する女流文学者・清少納言は『枕草子』の冒頭で、「春はあけぼの…夏は夜」と言っている。

「いやいや清少納言さん。夏のあけぼのも見応えありまっせ」と思うような光景に出合った。

 

きょう、明け方に目が覚め、外を見た。

なんとなくきれいな朝焼けが見られそうで、カメラを持って外に出た。

 

家の近くで見た空は雲が少なく、淡く染まった朝焼けが上品だった。

清少納言さん、この空はあなたが言う『春はあけぼの』に近いんでしょうね」

そして、場所を少し移動すると、雲が徐々に色づいていき、強烈な朝焼けとなった。

「いや~『夏もあけぼの』ですな」

 

明け方は寝ぼけまなこながら、雑念が払われ心が澄んでいる。

朝焼けを拝みながら、清少納言とそんな話をしたくなった。

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日の出の時刻(きょうは午前5時23分)の20分ほど前。こんな空を清少納言は「をかし」と表現したのかもしれない

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10分ほどで空は劇的に変化した。私はこれも「をかし」と思うが