平安時代を代表する女流文学者・清少納言は『枕草子』の冒頭で、「春はあけぼの…夏は夜」と言っている。
「いやいや清少納言さん。夏のあけぼのも見応えありまっせ」と思うような光景に出合った。
きょう、明け方に目が覚め、外を見た。
なんとなくきれいな朝焼けが見られそうで、カメラを持って外に出た。
家の近くで見た空は雲が少なく、淡く染まった朝焼けが上品だった。
「清少納言さん、この空はあなたが言う『春はあけぼの』に近いんでしょうね」
そして、場所を少し移動すると、雲が徐々に色づいていき、強烈な朝焼けとなった。
「いや~『夏もあけぼの』ですな」
明け方は寝ぼけまなこながら、雑念が払われ心が澄んでいる。
朝焼けを拝みながら、清少納言とそんな話をしたくなった。