日陰の身でも…

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岸和田天神宮の物置の脇にある梅のつぼみ

私の家の近くにある岸和田天神宮は隠れた梅の名所だと思う。

境内に梅の木が点在し、花が咲く時期が微妙に異なる。

 

その中で私が気になっている1本の木がある。

神社の物置の脇にある木だ。

東側に物置があるだけでなく、南側にはけっこう大きな木があり、おまけに細い道路を隔てた西側には数軒の家が立っている。

日が当たる時間があるのだろうかと思うほど、生育の条件が悪い。

文字通り「日陰の身」だ。

 

それでも、この梅の木に花が咲き始めた。

日当たりのいい場所にある木に比べると、花はまばらで、それがこの木のけなげな姿だといえる。

昔の花街のせりふではないが、「日陰の身でも花は咲く」と梅の木が言っているようだ。

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物置の脇にある梅の木。花は木の上部から咲き始め、今は真ん中あたりまで咲いている

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上部の梅の花はそれなりに数が多い

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木の下の方にあるつぼみ。日がほとんど当たらないと思われる。つぼみも数えるほどしかない。「がんばって咲け!」と応援したくなる

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拝殿の前に白梅と紅梅の2本の梅がある。こちらは午後になると日差しが降り注ぐ。物置脇の梅と比べれば、舞台も条件も段違いにいい

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白梅の下にある牛の像に花びらが散り落ちている