新参者の猫と優しいおじさん

きのう西成の中村食堂に寄ったあと、周辺で猫を探した。

しかし、雨が時折ぱらつく天気だったこともあり、猫の姿はほとんど見られなかった。

仕方なくエリアの北にある高速道路の高架下へ行ってみた。

目を凝らして見ると、1匹の猫が毛布の上で眠ろうとしていた。

初めて見る猫だった。

 

しばらくして、1人のおじさんがやって来た。

すると、どこにいたんだと思うくらいの猫が出てきた。

おじさんは缶入りのキャットフードを10個ほどバッグの中から取り出した。

おじさんは言った。

「6年ほどここで猫の世話をしています。こうして餌を与えることに批判的な人もいます。しかし、猫をこの状況にしたのは人なんですよ」

その通りだと思った。

年老いた猫を病院へ連れて行き、家へ連れて帰って最期をみとったこともあるとおじさんは言う。

なかなかできることではない。

 

私が撮った猫が新参者であることもおじさんから聞いた。

この猫も優しいおじさんに見守られながら生きていくのだろう。

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毛布の上にいた猫