ぶらっと天神橋筋その7 天3で正月の「ぜんざい」

年末・年始の休みも終わり、きょうから通常の仕事が始まった。

月曜恒例の天神橋筋商店街詣でも再開だ。

 

きょうはどこへ行こうかと考えたとき、ふと東京在住の中国人女性とのメールのやり取りを思い出した。

その女性は日本に来て16年目で、日本での年越しにも慣れたという。

文面には「紅白歌合戦、年越しそば、雑煮、おせち、しるこや初詣など一通りやりましたよ」とあった。

それを読んで、「しるこ?」と思った。

私の実家では、正月にそうしたものを食べる習慣がないからだ。

 

商店街で立ち止まってスマホで調べてみると、しるこやぜんざいは1月11日の鏡開きの日に食べるのが一般的だが、正月のスイーツとして親しまれている地域も多いらしい。

山陰地方では雑煮としてしるこやぜんざいを食べるという。

しることぜんざいの違いも出てきて、かなりややこしくなったが、そのへんで調べるのをやめた。

 

正月としるこ、ぜんざいの関係が少しわかり、「ようし、それならきょうはしるこ、ぜんざいといくか」と、天3(天神橋三丁目商店街)で店を探した。

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天3を南から北へ歩きながら、しるこ、ぜんざいが食べられる店を探した。見つけたのが、この「菊水」だった。店は2階にあり、看板に「甘党・喫茶」と書いてある

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「ぜんざい」ののぼりが、電柱やショーウインドーに隠れながらも立っている

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店内は落ち着いた雰囲気で、くつろげる。店は老夫婦とおぼしき2人が切り盛りしている

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当然、「ぜんざい」(税込み600円)を注文する。お茶と塩昆布が付いてくる。この塩昆布が渋いというか、本格的というか、ちゃんとした店で食べているんだなと思わせる

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ぜんざいは餅の上にもあずきが載っている。甘いのは当然だが、しつこさを感じることはなく、塩昆布のアシストもあって、するすると喉を通っていった

私は基本的には酒飲みで、甘いものをほとんど食べない。

ぜんざいを店で食べたのは、生まれて初めてかもしれない。

それでも、年を取ったせいか、ぜんざいを食べて「うまいなあ。ほっとするなあ」と思った。

たまに甘党になるのも悪くない。