関西本線の2つの駅で

きのう東京から帰るに当たって、どのルートにしようかと考え、今年ほんの少しだけこだわったJR関西本線経由にした。

関西本線のうち奈良県の加茂駅から三重県亀山駅の間は、「本線」とは名ばかりで、ローカル線そのものだ。

線路は単線で列車の運行は上下線ともほぼ1時間に1本と少ない。

しかし、走る列車と沿線の風景は味わい深い。

きのうは東の亀山駅と山あいの島ヶ原駅で降りて、周辺を歩いてみた。

f:id:sanchan60:20191231104349j:plain

亀山駅に停車している関西本線の列車。レトロな車両ではないのだが、この沿線の風景に似合っていると思う

f:id:sanchan60:20191231104454j:plain

亀山駅。亀山というかつての城下町の玄関としては、かなり控えめで親しみが持てる

f:id:sanchan60:20191231104532j:plain

実は、今年9月にもこの駅で降りて食事ができるところを探した。そのときはあいにく店がすべて休みだったが、きのうはこの店「レストラン サツキ」だけが通常営業していた。亀山駅には不似合いな洋食店で、パンの店と同居している

f:id:sanchan60:20191231104828j:plain

店内もおしゃれとはいえないものの、洋食の店らしい造りになっている

f:id:sanchan60:20191231104904j:plain

昼のおすすめ「サ-ビスランチ」(税抜き800円)を注文した。最初に出てきたのがポタージュスープだった

f:id:sanchan60:20191231104937j:plain

メーンデッシュはハンバーグと白身魚のフライを中心としたものだった

f:id:sanchan60:20191231105013j:plain

これが店の自慢の「亀山豚(トン)バーグ」だ。地元で飼育された豚の肉を使っている。牛肉よりあっさりしていながら味は深い

続いて、ディーゼルの列車に50分ほど揺られて、島ヶ原駅に着いた。

この駅が設置されたのは1897年(明治30年)で、当時は私鉄の関西鉄道だった。

その後、国に買収されて国鉄になり、民営化されてJRになった。

この駅の建物は関西鉄道時代のもので、昔の面影を残しているという。

f:id:sanchan60:20191231105213j:plain

島ヶ原駅に入ってくる上りの列車

f:id:sanchan60:20191231105243j:plain

島ヶ原駅関西鉄道の時代から続くというだけあって、レトロ感たっぷりだ

f:id:sanchan60:20191231105309j:plain

駅の看板。それほど古いものではなさそうだが、この駅の雰囲気に合っている

f:id:sanchan60:20191231105342j:plain

屋根の内側の塗装がはげかかっている。ただそれだけで、都会にはない温かみを感じる

f:id:sanchan60:20191231105417j:plain

駅前に「うどみや神社」という祠があった。名前は駅の係員に教えてもらったが、どういう字を書くのかはわからなかった

f:id:sanchan60:20191231105503j:plain

列車の待ち時間が長いので、駅周辺の集落まで足を延ばしてみた。冬になっても実が摘み取られていない柿の木があった

f:id:sanchan60:20191231105624j:plain

夕暮れどきの島ヶ原駅。なんとなく温かいような寂しいような…