
台風10号の大阪への影響は限定的だった。
身構えていた私にとっては、「大山鳴動して鼠一匹だな」と愚痴のひとつもこぼしたくなる雨と風だった。
で、きょうの仕事が終わり、帰りの道を歩きながら生駒山に目をやると、めったにないくらいはっきりと山が見えていた。
上空には薄い雲が広がっていた。
「これは虹がかかる絶好の条件じゃないか。帰ってる場合じゃないぞ」と思い、マンションに引き返し屋上に上がった。
その結果はというと、虹はかけらだけだったが、それを十分に補えるくらいの空を見ることができた。
その空をもたらしたのは澄んだ空気で、過ぎ去った台風が運んできたものだと思われた。
台風一過だからこそといえる光景を目の当たりにすることができた。





