台風一過だからこそ

きょうの夕方、勤務先のマンションの屋上から見た東の空

台風10号の大阪への影響は限定的だった。

身構えていた私にとっては、「大山鳴動して鼠一匹だな」と愚痴のひとつもこぼしたくなる雨と風だった。

 

で、きょうの仕事が終わり、帰りの道を歩きながら生駒山に目をやると、めったにないくらいはっきりと山が見えていた。

上空には薄い雲が広がっていた。

「これは虹がかかる絶好の条件じゃないか。帰ってる場合じゃないぞ」と思い、マンションに引き返し屋上に上がった。

 

その結果はというと、虹はかけらだけだったが、それを十分に補えるくらいの空を見ることができた。

その空をもたらしたのは澄んだ空気で、過ぎ去った台風が運んできたものだと思われた。

台風一過だからこそといえる光景を目の当たりにすることができた。

スタンバイしたのは、日の入りの時刻(きょうは午後6時26分)の40分ほど前だった。生駒山の上に青と白を混ぜたような空が広がっていた

日の入りの時刻の15分ほど前。生駒山の背後から雲が湧いてきた。広角レンズで虹が現れるのを待ったが…

結局、虹には振られた。それを補うかのように、雲が東の空とは思えないくらい鮮やかに染まった

比叡山には夕日がほとんど差さなかった。それでも山がはっきり見えていた。澄んだ空気のおかげだ

生駒山の雲の色があせたころ。比叡山の上が広く染まった

金剛山葛城山も稜線にかかる雲が白く輝いていた。電線が無粋ではあるが…