雲のふりをする虹

きょうの夕方、勤務先のマンションの屋上から見た東の空。赤い雲に紛れるようにして、右上に虹が見えている

きょうも仕事が終わってから、勤務先のマンションの屋上に上がった。

「毎日のように同じことばかりしているな」と思いながらも、きょうはきのうより虹が見られる可能性が高いと思った。

日暮れ時に雨が降る予報で、西の空の低い位置に雲の切れ間があった。

 

屋上では「早く雨が降らないかな。早く夕日が差さないかな」と思いながら待った。

すると…。

日の入りの時刻の少し前に、生駒山の南に虹がかかった。

きのうより見える範囲が少し狭く、「虹がきょうはこれくらいにしといてやるわと言っているな」と思った。

 

そして、日の入りの時刻が迫り、これで打ち止めと思ったころ…。

生駒山の上に漂う雲が赤く染まった。

それにカメラを向け、ふと気づくと、赤い雲に紛れるようにして虹が姿を現していた。

「おいおい、雲のふりをしやがって。うっかり見逃すところだったよ」と思いながら、虹と赤い雲を撮り続けた。

日の入りの時刻(きょうは午後6時10分)の20分ほど前。虹の右に明るい部分があるが、これは雨を降らせる雲だ。このあたりに副虹がかかっているように見える。結局、この雲はこちらに流れて来ることはなく、大きな虹も見られなかった

スタンバイしたころ。生駒山の上に厚い雲が広がっていて、雨を期待したが、この雲は雨を降らせるようなものではなかった