幸運は諦めたころに

きょうの夜、天王寺公園から見た通天閣。わずかに赤く染まった雲が背後に漂っていた

きょうの仕事が終わり、帰り道を歩きながら空を見上げたら、どんよりとした雲が広がっていた。

スマホで天気予報を見ると、西成は雨。

日の入りのあたりで曇りに戻るという予想が出ていた。

「何か起こりそうだな」という予感がした。

 

その予感を信じ、天王寺動物園の上の歩道へ行き、あべのハルカスを見上げて、虹がかかるのを待った。

しかし、虹は何の音沙汰もなし。

 

仕方なく、天王寺公園の池に架かる橋の上から通天閣を見た。

そのときは背後の雲がほんの少し赤かったが、その後は暗くなるばかり。

諦めて帰ろうと思ったころ、ライトアップされた通天閣の周辺に辛うじて見えるくらいの赤い雲が漂った。

「幸運は諦めたころにやってくるんだな」と思い、通天閣を撮り続けた。

天王寺公園でスタンバイしたのは、日の入りの時刻(きょうは午後7時15分)の直前だった。通天閣の背後の雲がわずかに染まっていた

空から赤みが消え、「さっさと帰れよ」と言われているような気がした

「帰れ」と言われたんじゃ仕方ないと、池の水面に影を落とす通天閣を撮って終わりにしようと思った。その後、冒頭の写真のような光景になった