石像になりたがる主

きのうの夕方、東大阪市役所北の公園にいた主

きのうの夕方、勤務先のマンションの屋上で夕焼けを撮ったあと、ついでだからと東大阪市役所の北にある公園へ行った。

あたりは暗くなり、街灯が目立ち始めていた。

 

主(ぬし)がコンクリートの円柱の上にいた。

そこにいる主を見るのは初めてで、その姿は石像になったかのようだった。

主はこのところ、平和の女神像の下や石板の上にいることが多い。

きのう見た主が驚くほど痩せていたこともあり、「主は先の短さを悟って、石像になりたがっているんじゃないか」と思った。

主に近づき、すぐ下から見た。主は何かをじっと見上げていた。「おいおい、昔の思い出が頭を巡っているんじゃないだろうな。遠い目をするんじゃない」と思った