ついに虹を捕まえた

けさ、家の近くで見た虹

梅雨入り以降、いつも気にしているものがあった。

それは虹だ。

雨と光が絡まないと虹は現れない。

「丸く大きな虹を撮りたい」、その思いで毎日、チャンスをうかがっていた。

 

で、きのうの夜、天気予報を見た。

日の出の前後だけ雨のマークが出ていた。

「これはにわか雨の可能性が高い。雨が降る中で日が差せば大きな虹がかかるかもしれない」と思った。

そして…。

 

けさ早く起きて外を見たら、どんよりとした曇り空が広がっていた。

「やっぱりだめか」と思いながらも、時々、空を確認していた。

すると、通天閣方面に赤い光が差してきた。

もしやと思い、南寄りの空を見ると虹がかかっていた。

急いで家のすぐそばにある上町断層の階段を上った。

丸く大きな虹が待っていた。

「ついに虹を捕まえたぞ」と、シャッターを押し続けた。

レンズは虹の撮影用にと買った広角ズームだった。せっかくの広角レンズなのに、最初は狭く撮り過ぎた。すぐに画角を少し広くした。撮影しているときは気づかなかったが、副虹がうっすらとかかっている

場所をほんの少し移動して、さらに広い画角で撮った。虹はすでに少し淡くなっていた。初めからここで撮ればいいようなものだが、この場所は雨に濡れるので、レンズに水滴がつくことを恐れて、最初は木の下で撮影した