きのうは「中秋の名月」だった。
JR和歌山線の旅の途中で、中国の友人から連絡をもらって知った。
しかし、きのうは午後から雨の予報が出ていて、月は望めないと思っていた。
実際に雨が降った。
真土トンネルから帰ろうとしたとき、ぱらぱら降っていた雨が急に激しくなり、土砂降りといっていい状態になった。
実はこの雨の影響は小さくなかった。
真土トンネルの最寄り駅である隅田駅から五条駅まで行き、そこで王子行きの列車に乗り換えようとしたら、大雨のため運行を見合わせていた。
結局、五条駅で2時間ほど待ったが、運行再開の時間がはっきりせず、来た道を引き返す形で和歌山回りで帰ることにして、午後6時39分発の列車に乗った。
天王寺駅に着いたのは、午後9時55分だった。
どこでめしを食おうかと考えながら家に向かって歩き、ふと空を見上げると、雲のベールをまとったような月が輝いていた。
「雲と絡むと月は美しくなるな。撮らないわけにはいかないな」と思い、部屋に帰って望遠レンズを持ち出し、朝の撮影ポイントである高速道路の高架下へ行った。
時刻は午後11時ごろ、「深夜に見上げる中秋の名月だな」と思いながら撮影した。