きょうは「中秋の名月」だ。
この日の月は満月で、中秋の名月と満月が一致するのは2013年以来8年ぶりのことだという。
このからくりは暦と天文学のかなり難しい理論によるが、とにかくそういうことらしい。
そして満月と一口にいっても、厳密に丸い月(太陽、地球、月が一直線に並んだとき)はほんの一瞬で、それを「望(ぼう)」と呼び、今回は9月21日午前8時55分ということだった。
月をめでるのにそうした細かいことを気にする必要はないが、どうせならこだわってみようと、今夜の中秋の名月よりさらに丸い月を求めて撮影場所を探した。
いろいろ考えて、月単独だと面白みがないので、西成の街を見下ろす上町断層の坂の上へ行った。
結局、撮れたのは午前5時すぎの月だった。
それでも望まで4時間弱、きょうの夜に出るのは望から9時間余りが経過した月なので、目論見通り中秋の名月より丸い月を撮ることはできた。