おとといの昼すぎ、スーパー玉出へ買い物に行くついでに松乃木大明神に寄った。
神社に通じる路地の日陰で、数匹の猫が思い思いにくつろいでいた。
しかし、神社の境内に猫の姿はなく、「なんだよ。肝心な場所では音沙汰なしかよ」と思いながら、あたりを見回すと白いものが目に入った。
よく見たら、猫塚でやんちゃんが眠っていた。
猫塚は昔、三味線を作るために犠牲になった猫を供養する石碑で、猫を祭る松乃木大明神の御神体といっていい。
やんちゃんはおととしの春に生まれたので、年齢は2歳と数カ月といったところだ。
何事もなければ、あと10年くらいは生きられるはずで、猫塚に祭られるのはずいぶん先の話だ。
「猫塚で眠るのはまだ早いぜ」と思いながら、やんちゃんにカメラを向けた。