きょうの仕事帰り、家のすぐそばの路地で、1人のおばあさんに声を掛けられた。
そのおばあさんは空を見上げながら、「暗いですよね。こんなに雲が出て、怖いくらい」と言った。
私は「雨の日の夕方ですからね」と答えながら、「当たり前じゃないか。いい年して何言ってんだ」とちらっと思った。
部屋に帰ってベランダ越しに空を見ると、確かに暗く怖いような雲が広がっていた。
雲の動きはダイナミックで、描く模様に目を見張った。
そんな雲を見て、見ず知らずの私に声を掛けたおばあさんは、それだけ感性が豊かなのだろう。
おばあさんのような感性を持ち合わせない自分が恥ずかしくなった。