きょうの昼休みに天気予報を見たら、あすから1週間余りにわたって雨のマークが並んでいた。
本来なら仕事終わりで医者に行き、血圧の推移を診てもらう予定だったが延期し、夕景を撮りに行くことにした。
向かったのはいつもの天王寺公園の池だった。
日の入りの方角が南に寄ってきて、ここで夕景を撮れるのもあとわずかだと思った。
しかし、池の橋に立ったときは期待が持てた空がまったく染まらず、通天閣の背後には墨を流したような雲が広がった。
「墨絵を眺めに来たわけじゃないんだけどな」と、何の責任もない雲に悪態をついた。