きのう、梅雨の夕景を撮ったあと、西の空を時々見ていた。
というより、けっこう暑くなって、ベランダの戸を開けているので、西の空が自然に目に入ってくる。
夜になって流れる雲の切れ間に月が見え隠れしていた。
「三日月のおぼろ月だな」と思ったが、違うことはわかっていた。
三日月は「陰暦の3日に出る月」、おぼろ月は「春の夜のほのかにかすんだ月」のことで、きのうは陰暦の4月5日、立夏が過ぎているので春でもなかった。
厳密にいうと「細長い弓形のおぼろげな月」なのだろう。
しかし、まったくもって面倒な呼び方だ。
呼称は人が勝手に考えたものだ。
どんな呼び方であれ、美しく風情のある月であったことに変わりはない。