きのうはほとんど出かけることができず、頼みの綱はベランダから見る夕景だった。
しかし、夕方の西の空は雲が厚く、切れ間から夕日がたまに顔を出すことはあったが、ほとんど染まらなかった。
「きょうはお手上げだな」と思いつつ、空が暗くなったころ外を見ると、鉄塔の真上に細い月が輝いていた。
「三日月にしては太いかな。それでも西の空が見せてくれたきょう最後のほほ笑みだな」と思い、ベランダに出て撮影した。
撮影を終えてから調べると、きのうは旧暦の7月3日で月は三日月だった。
空が真っ暗になる直前に鉄塔と三日月の絡みが撮れたのは、天の恵みなんだろう。