きのうの昼休み、仕事場に近いオフィスビルの「森」へ行き、シジミチョウを探した。
これはもう最近の日課になっているといっていい。
外に出ると日が差しているのに雨が降っていた。
「こんなのを『狐の嫁入り』っていうんだな」と思うような天気雨だった。
そして、森に着くころには日差しがなくなり、風が徐々に強まってきた。
台風10号の余波だろう。
森を歩きまわってもシジミチョウの姿はなく、「こんな天気じゃ飛ぶ気にもならないか」とあきらめかけた。
そんなとき、1羽のシジミチョウが舞い降りてきて、揺れ動く葉にしがみつくように止まった。
その姿はけなげで、「強い風の中で頑張ってるんだな」と感心した。